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スペパって何?コスパ・タイパ時代の新しい家づくりの考え方とは🤔
皆さんこんにちは!詳細設計とWeb広報を担当している天野です💻
皆さんは「○○パ」という言葉はどのぐらい知っていますか?
ChatGPT先生に○○パを教えてもらいました。
コスパ:コストパフォーマンス。価格に対する価値や効果の高さ。
タイパ:タイムパフォーマンス。時間に対する効率や満足度の高さ。
スペパ:スペースパフォーマンス。空間の有効活用度。家具や部屋の配置などで使われる。
エモパ:エモーションパフォーマンス。感情的な満足度や感動の度合い。
リタパ:リターンパフォーマンス。投資や努力に対する成果やリターンの効率。
エネパ:エネルギーパフォーマンス。消費エネルギーに対する効率。家電や住宅設備など。
フォトパ:フォトジェニックパフォーマンス。写真映えやSNS映えのしやすさ。
シネパ:シネマパフォーマンス。映画の時間・料金に対する満足度。
マンパ:マンパワーパフォーマンス。人的資源の活用効率。人手や労働力の成果。
こんなにもあるんだと思いました(笑)今は何にでもパフォーマンスを重視しているというか、物事に対し自分へのリターンや満足度、損得を考えるのが現代のライフスタイルなのかなと感じますね。
そこで今回は家づくりでよく使われ、トレンドになりつつある「スペパ」についてご紹介したいと思います!

スペパってなに?🔍
最近よく耳にする「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」と同じように、“どれだけ効率よく価値を引き出せるか”を重視する考え方が暮らしにも広がっています。
そんな中で注目されているのが「スペパ(スペースパフォーマンス)」。限られた面積をいかに有効に使い、快適で使いやすい住空間を実現するかという視点です。
“もっと広ければ…”ではなく、“今ある空間で最大限心地よく”暮らす工夫が求められている今、スペパを意識した設計は家づくりにおいて大きなヒントになるはずです!✨
ここは人それぞれなのですが、家は一概に広ければ良いというものではないと思っています。広すぎると家事動線が長すぎたり、部屋間の移動が大変だったりお掃除が大変だったりと、思った以上に広いお家にもデメリットとまでは言いませんが、一概に良いとは言えません。
スペパを意識した家づくりの工夫🔧
1. 生活動線を最適化して「タイパ」もアップ
例えば「キッチン→洗面→ランドリー→収納」などの家事動線を一直線に配置すれば、移動や家事のムダがなくなり、日々の時間効率(タイパ)もぐっと良くなります。暮らしを支える回遊動線も人気の工夫のひとつです。

↑こちら写真では伝わりにくいですが、ランドリー室とWIC、洗濯物を干せるテラスが繋がっており、この動線で洗濯から干して、しまうまでが完結できる効率的な間取りとなっています!👚
2. 「必要な場所に必要な分だけ」の収納設計
収納は“量”だけでなく“質”が大切。たくさん収納があるとその分物を買ってしまうなんてことも聞きますね。使う場所のすぐそばにしまえる収納を作れば、出しっぱなしを防ぎ、片付けのストレスも減らせます。階段下や造作収納などの工夫もスペパに直結します!

3. 視線の抜け・天井高を活かした開放感
壁の配置や窓の取り方ひとつで空間の広がりは大きく変わります。限られたスペースの中でどう見せるかがポイントです。吹き抜けや勾配天井、小上がりの和室など、立体的な設計も空間活用のスペパを高めるポイントになります。🏠
NetsDesignで設計をする際に考えることの一つとして、壁で仕切らず段差でゾーニングをするというご提案をさせていただいております。これは例えばリビングに隣接する和室や、キッチンとくつろぎスペースを分けたいなどのご要望に対し、壁で仕切ってしまうのではなく、天井に段差を付けたり床を下げたりなど段差で緩やかに仕切ることで空間のメリハリは付きつつも開放感はそのままという空間づくりを行っております!

4. 可変性のある間取りで“将来対応”
家を人生で何棟も建て替えるという人はなかなかいないと思います。家を建てるときは小さいお子さんがいて子供部屋を作ったけど、巣立った後に子供部屋が余ってしまった・・・などは家づくりの失敗談でよく耳にします。
家族構成が変わっても使い続けられるよう、子供部屋の仕切りは後々外して大きな納戸として使用できるようにしたり、逆に最初は広く空間を取っておいて、将来仕切られるような施工を予め施しておくなど空間をライフスタイルによって変化させられるようにするのもスペパと言えるのではないでしょうか。

スペパ設計のメリット👍
- 家全体がすっきり整い、心理的にも快適
- 限られた面積でも広く感じられる
- 家事効率が上がり、時短になる
- 過剰な収納や空間を減らせるため、コスト削減にもつながる
- 将来のライフスタイル変化にも対応しやすい
スペパに気を遣った設計は限られたスペースの中でいかに工夫をするかの設計なので、狭小地や変形地で家を建てる方にはおすすめの考え方です!他にも”ちょうどいい”サイズの家を無駄なく使いたい方や、無駄が苦手なすっきり暮らしたいミニマル志向の方などにもおすすめです。
今人気の平屋も実はスペパに優れた間取りで、生活のしやすい回遊動線が作りやすかったり、歳を重ねた後に大変になる階段や2階寝室が無かったりと、そういった面でも昨今の平屋人気が高い理由なのかもしれませんね。

スペパを意識して快適な住まいへ✨
スペパを意識することで、「広さに頼らない快適な家づくり」が可能になります。タイパやコスパと同様に、“効率的に暮らす”ための発想として、これからの住まいづくりに欠かせない考え方です。
家づくりのヒントが見つかった方も、もっと具体的に相談したい方も、家づくりのご相談、どんな内容でもお待ちしています!
ライター:詳細設計・Web広報 天野