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キッチンを見せたいけど隠したい
こんにちは。設計の戸石です。
本日は、キッチンの見せ方のひとつをご紹介しようと思います。それは、対面キッチンの形をしていながら、垂れ壁やシンク側に壁をつくることによって、あえて囲まれたようなキッチン空間にするという見せ方です。
ちょっとピンと来ないかもしれませんので、下の写真を見てもらいたいのですが、キッチンの周囲に垂れ壁や柱があってキッチンが独立した空間のようになっていると思います。

対面キッチンというと、キッチンが結構オープンになっていて、お客様からも見えてしまうイメージがあるかもしれませんが、キッチン部分を囲うことによって、キッチン回りをあまり見せないようなレイアウトが可能です。少し閉鎖的になってしまうデメリットもありますが、見せ方次第でデザインの一部となりますので、メリットがたくさんあります。

上の写真は、キッチン回りをコンクリート風の塗り壁仕上げの壁で仕切った例です。まるでおしゃれな飲食店の厨房のような雰囲気となっております。

上の写真は、オープンキッチンでありながら、キッチンのシンク側に壁を立ち上げて、お客様からあまり見えないように工夫した例です。この部分の壁があるパターンと、無いパターンでは、お客様が通路を通ったときの印象が違うと思います。これは、お客様が通る動線にキッチンを配置せざるを得ない場合に有効な見せ方となります。

上の写真は、キッチンがどこにあるのかもわかりづらいかもしれませんが、ペンダントライトが2灯吊り下がっているところがキッチンです。キッチンをほとんど見られることのないようなレイアウトですが、対面キッチンのスタイルなので、ダイニングに座っている方と談笑しながらお料理できるようなオープン感は残しています。

上の写真は、住宅ではありますが、カフェのようなキッチンをご希望でこのようなデザインとなっています。垂れ壁をけっこうなボリュームで下げてきて、カフェの厨房感を演出しています。奥には、チョークで書ける黒板があって、カフェ風にメニューを書いたりできる遊び心のあるデザインとなっています。
以上、本日はキッチンを見せたくないという方に、一例をご紹介しました。結構ご要望の多いご相談になりますので、新築をご検討の際は、こういうパターンも候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。